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小樽市民センターにて開催、同時にライブ配信も行われた
第28回文化セミナー「人間と文学」講演・シンポジウムの様子です。

ライブ配信中に寄せられた視聴者のコメント
視聴者のみなさんが投稿してくださったコメントは、
シンポジウム中に茂木氏によって取り上げられ、大いに盛り上がりました!
第 1 部講演 第 2 部シンポジウム

医学博士/絵本・児童文学研究センター名誉顧問
1937年、神奈川県生まれ。医学博士。標本作りなどデータを集積する基礎的研究の一方で、長年の解剖研究の結果から、身体および脳を中心として、社会、文化の問題を考える“唯脳論”を提唱し、理科と文科の学問の統合をめざしている。科学的領域にとどまらず、文学方面にも活動の幅を広げ、本来の虫好きもこうじて、以前から取り組んでいる環境問題にも力を注ぐ。1989年「からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』は大ヒットし、最新刊『ヒトの壁』を含む「壁」シリーズは累計660万部を突破。近著に『ファーブルと日本人』(奥本大三郎共著 かや書房)、『時間をかけて考える』(毎日新聞出版)など多数。

児童文学作家/絵本・児童文学研究センター顧問
1940年、新潟県生まれ。児童文学作家。長年、福音館書店の編集責任者として子どもの本の編集にたずさわる。1970年、デビュー作『グリックの冒険』で日本児童文学者協会新人賞。1972年『冒険者たち」で国際アンデルセン賞優良作品、1983年『ガンバとカワウソの冒険』(以上全て岩波書店)で野間児童文芸賞を受賞。2000年に福音館書店を退社し、創作活動に専念する。2015年、第19回「米百俵賞」を受賞。2010年に『哲夫の春休み』(岩波書店)、2017年に『河童のユウタの冒険』(福音館書店)、2021年にはエッセイ集『子ども、本、祈り』(教文館)を刊行。

作家
1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーになる。1986年『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞、1995年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞。2000年には直木賞選考委員に就任、他、数々の文学賞の選考委員を務め、2018年、紫綬章受章。その他の著書に『女はいつも四十雀』『成熟スイッチ』『李王家の縁談』『西郷どん!』『愉楽にて』『小説8050』『綴る女』『平家物語』など多数。

脳科学者
1962年、東京都生まれ。脳科学者。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。ソニーコンピューターサイエンス研究所上級研究員。東京大学、大阪大学、日本女子大学非常勤講師。2021年4月には広域通信高校の屋久島おおぞら高等学校の新校長に就任。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。近著に『シンプルで脳科学的に正しい読書法』(PHP研究所)、『運動脳の鍛え方』(リベラル社)など多数。
文化セミナーとは?
文化セミナーの第1回目は1992年。本セミナーは、絵本・児童文学研究センターの名誉会長、故 河合隼雄先生をお招きして始まった催事です。毎回、日本を代表する文化人にお越しいただき開催しております。
2019年の会場の様子
絵本・児童文学研究センターについて
北海道小樽市で、大人の生涯教育として、多様な児童文化(絵本・児童文学など)の世界を学ぶ講座を主催している特定非営利活動法人です。
絵本・児童文学研究センターにつきましてはこちらをご覧ください。
お問い合わせ
文化セミナーに関するお問い合わせはメールでのみ受け付けております。
ご回答まで2~3日ほどかかる場合がございますがご了承ください。
aporia@seagreen.ocn.ne.jp
主催/絵本・児童文学研究センター
後援/北海道、北海道教育委員会、小樽市、小樽市教育委員会、小樽商工会議所、(一社)小樽青年会議所、(一社)小樽観光協会、(一社)北海道中小企業家同友会しりべし・小樽支部、日本国際児童図書評議会、(一社)日本児童文学者協会、(公財)北海道文学館、(一社)北海道臨床心理士会、小樽佛教会、小樽私立幼稚園連合会、北海道新聞社、朝日新聞北海道支社、読売新聞小樽支局、小樽市民会館、小樽市民センター
アーカイブ配信 購入から視聴の流れ
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1
「アーカイブ配信チケット申し込みフォーム」ページへアクセスしてください。
ページ内にあります申し込みフォームに必要事項を入力し、送信してください。 -
2
送信したアドレス宛に、購入画面 URLをお送りしますので、クリックして移動してください。
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3
必要事項を入力して、決済画面へ進み、決済を完了してください。
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4
完了後にアカウントと配信URLをお送りします。
アーカイブ配信は2024年12月19日(木)より開始いたします。 2025年4月24日(木)までの期間中は何度もご視聴いただけます。
楽しく拝聴致しました。事務局の皆様もお疲れ様でした。
林真理子先生のお話も面白かったですし、斎藤敦夫さんも養老孟司先生もお変わりなくて良かったです。またぜひ小樽に伺いますね!
今回のテーマ『人間と文学』では、AIとの関わりや手書きの力、文学の意味について考えさせられ、改めて文学の大切さを感じる時間でした。特に林真理子さんの講演は、お母さまのお話や子ども時代の読書体験、作家としての日常が盛りだくさんで心地よく楽しめました。シンポジウムでは茂木さんとのやりとりも大いに盛り上がっていましたね。
林真理子氏の恋愛趣向、養老孟司氏の、人生の壁、斎藤惇夫氏のグリムの話〜お人柄を引き出す茂木健一郎氏。楽しく充実したひと時でした。
工藤先生の、演奏も聴きたかった🎵
茂木先生は、AIと人間の共存において「生きがい」が鍵であり、文学の傑作は無意識から生まれると指摘しました。AIは文章のパターンを再構成しますが、人間の無意識の深みには届かないのではないかという疑問があります。林真理子先生や佐野洋子さんの例からも、創作は理屈を超えた力で生まれ、AIによる作品は人間の深い満足には至らず、飽きられる可能性が示されました。
今日はすばらしいお話をありがとうございました。今、自分の内面にある書きたいものとしっかり向き合って、粘り強く物語をかきつづけようという勇気を得ました。登壇された先生方のますますのご活躍をお祈り申し上げます。来年の文化セミナーも楽しみにしています。
身体性ということでいうと、子どもには物体としての絵本に触れることは大事だなと改めて思いました。紙をめくったり、時には絵本の角を噛ったりしゃぶったりするのも絵本体験ですよね。